TL小説「人は獣の恋を知らない」
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「人は獣の恋を知らない」
著者 栢野すばる
イラスト 鈴ノ助
ソーニャ文庫
○あらすじ○
婚約式の場で大怪我をして政略の駒になれなくなったフェリシアは、王である兄の計らいにより、彼の腹心でフェリシアの初恋の人、オーウェンと結婚することになる。けれど彼の献身ぶりは夫というより従者のようで、夫婦の営みもないまま。不本意な結婚を強いてしまったと心を痛め、彼から離れようとするフェリシアだったが……。「今から貴女の夫として振る舞わせていただきます」オーウェンは箍が外れたかのようにフェリシアに欲望をぶつけてきて――!?忠実なる兄の側近×薄幸の王妹、理性に隠した獰猛な執愛!
○感想○
まず、表紙がとても良い!
慈愛に満ちたヒロインと鋭くこちらを睨むヒーロー。ヒーローの右手には血塗られた剣が握られている。
不幸な生い立ちのヒーローと愛と光に満ちたヒロインの二人が見事に描写されています。
タイトルで勘違いしてしまう方もいるかもしれないけど、ヒーローは獣人ではありません。
心に獣がいて、日々理性と獣の心のせめぎ合いをしているのです。
ヒーローは生い立ちゆえ歪んだ性格になっているけど、他のソーニャ作品と比べたらまだ酷くない部類。
決してヒロインを傷つけたいとかはなく、とにかくヒロイン至上主義。
例え他の人をどんなに傷つけようとも、ヒロインが一番。
結果的にヒロインを傷つけてしまい、かなりの自己嫌悪に陥ったりするけど。
こういう所がちょっと不器用。
ヒロインは幼い頃からとにかくヒーロー大好き。
でも、自分の立場はわかっているので、自分の気持ちを押し殺し義務を果たそうとする、とても健気で凛とした女性。
とにかく好感度の高いヒロイン。
二人の行為中にヒーローが敬語なのも自分的には○。主従関係良いですわー。
気になる方は、まずお試しを読んでみてくださいね。
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