ＴＬ小説「魔性の彼は愛を知る」

 今回紹介するＴＬ小説は、こちら。

「魔性の彼は愛を知る」

著者　荷鴣

イラスト　KRN

ソーニャ文庫

あらすじ

怖くないよ、やさしくするから。幻想的な美貌を持つ男娼、ルキーノ。女たちは競うように彼との時間を買っていた。しかし愛を一切信じない彼は、女たちを嫌悪し、自ら昂ることはない。だがそんな彼が唯一、心を動かす存在があった。四年前、彼が気まぐれに救いの手を差しのべた、没落貴族の娘ジゼラだ。彼は彼女を囲い、束縛し、“清め”と称して、その無垢な身体を淫らに弄ぶ。無知なジゼラは彼の歪んだ欲望を知らず、ひたすら彼を慕う。けれど彼には、ある黒い思惑があって……。

感想（ネタバレあり）

これはソーニャの中でも読む人を選ぶ作品だと思う。

なんと言ってもヒーローが王子様でも貴族でもなく、男娼！

男娼なので、もちろん他の女性との性行為もあります。そういうのが受け付けない人は無理かな。

荷鴣さんの他の作品を読んでいたら大丈夫。

（これが荷鴣さんのソーニャ最初の作品のようです）

ヒロインは箱入りなお嬢さまではあったけど、なかなか酷い環境で育ち、そして没落。

でも、自分の意見を持たないお人形のように育てられたせいか、悲惨さは見えず、ほんわか可愛らしい女性。

ただヒーローを信じ、そして愛していく。

愛を信じないヒーローなので、すんなりまとまる事はなく、とても読み応えのある作品でした。

歪みまくったヒーローを読みたい方におすすめ！

ただ、イラストが残念。

ラノベのイラストって大事！

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